一度嫌がったけど、いいよ と譲歩

子どもたち、あまり触れる機会のない小物が大好きです。

例えば塗り薬とかワセリンとかのチューブは

使うときだけ登場するので

おもちゃと比べるとレアな存在らしく

目にすると持ちたがります。

貸してー

とお願いされてしまいます。

同じ感じで、子どもたち用の日焼け止めクリームも

小さなチューブに入っているのですが、

塗るときには食いついてきてチューブを持ちたがります。

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持つと割りと大人しくなる

日焼け止めクリーム、

竜子 (仮称) は顔を触られるのが嫌いなので

クリーム塗るときもイヤイヤして大変です。

竜太 (仮称) はあまり嫌がらずに大人しい方ですが

たまに嫌がることもあります。

それぞれ、嫌がり度合いに差がありますが、

いずれにしても、

日焼け止めクリームのチューブを渡してあげると

少し大人しくなります。

普段あまり手に触れないチューブを持ってご満悦です。

あと、チューブを持ってクリームを塗るマネとかをして機嫌良さそうです。

奪い取ったチューブを…

で、ある朝、

いつも通りと言えばいつも通りなのですが、

竜太 (仮称) と竜子 (仮称) が

日焼け止めクリームのチューブを取り合いしていました。

争いに勝利したのは竜子 (仮称) で、満足そうな顔をしています。

敗れた竜太 (仮称) は泣きながら

竜子 (仮称) に向かって

かして〜、かして〜、…

と可哀想な感じです。

よっぽど辛いのか何なのか、

私の膝の上に座って更にエンエンと泣き続けていました。

その様子を、じーっと見ていた竜子 (仮称) でしたが、

そんな竜子 (仮称) に、

竜太 (仮称)、悲しくて泣いているから、チューブ貸してあげて

と言うと、

少し固まって何も言わず考えて、その後、

いいよ

とボソっと言ってくれて、

チューブを渡していました。

受け取った竜太 (仮称) は泣くのを辞めて満足そうな顔になりました。

竜子 (仮称) はワガママさんになっちゃっていますが、

こんな風に優しさもしっかり持ち合わせているようでした。

もう少し自分で感情をコントロール出来るようになれば

周りに優しい大人になれそうです。

そんな竜子 (仮称) をいっぱいヨシヨシしてあげました。

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