他責にしない、手遅れは自責
最近の社会の変動は凄まじいモノがあります。少し前まではアーリーアダプターだとか意識体系の人がそんなこと言っているわーと流していたような物事でも、ここ数年でそういったことが一気にトレンド化して来たりして、保守的な思考が多い日本人からするとてんやわんやで大騒ぎといった感じになったりします。というか何が何だかさっぱり、といったリアクションかもしれません。
以前もこのブログに記載していましたが、今やキャリアオーナーシップの時代です。勤め先、所属先に自身のキャリアを委ねるのではなく、自分で形成していくもの。そして自分の資産にしていくもの。それがキャリアです。が、この考え方への馴染み方は世代によって大きく異なります。先日、今の勤め先でそんなことを実感した出来事がありました。が、それもこれも、結局のところは自己責任なんですよね…。
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普段の生活で少しずつ更新
どうやら、割と年齢を重ねた方々にとって、キャリアオーナーシップという考え方は理解し難いようです。勿論、全員ではありませんし、どのくらいの割合がそうなのかもわかりません。ただ、彼らは終身雇用が一般的であり、与えられた仕事を一生懸命取り組む中で自然体に出来上がる経験値やスキルが自身のキャリアになっていくという経験をされている方が多いです。取り組む業務のアタリハズレで自身の成長や進退も決まる。選ばれし人材には良いキャリア・経験が得られるように業務がアサインされ、選ばれない人には残っている地味で評価されにくいようなモノがアサインされる。
一昔前はそれでも年功序列でそれなりに全員がそれなりのポジションに就けて、皆そうだよね、といった感じで満足していましたが、いよいよそうも言っていられない時代が到来。市場縮小に伴い、ポジションを増やすための事業拡大も出来ず、昇進昇級が当たり前では無くなります。そこでささやかれ始めた言葉が自己実現。所属先の業務での成功ではなく自身の叶えたいこと、達成したいことに目を向けようという考え方。こういった話が以前から広がっていました。このトレンドを取り入れて、少しずつ考え方を改めて来たか否か。ここが重要です。
所属先に頼り過ぎない
従業員側の物腰として、自己実現に焦点を充てて自分のキャリアを考え始めていた時代が少し前までの話です。そしてしっかり考えて、転職する人も少しずつ増えてきた感じです。が、今では勤め先の企業すら、従業員の終身雇用の観点を捨て始めており、各従業員が自己責任でキャリアを形成し、現職のみならず、他部門への異動や他者への転職も見据えて自分でキャリアを考えておこうと発信し始めています。従業員が自立して自分のキャリアを考えるようになり、その考えに meet する経験・やりがい・成長を企業が提供出来るか問われることになります。勤め先も従業員も、結び付きが簡素になることを意味するのです。その分、雇用は今よりも柔軟になり、今以上に転職者も増えるかもしれません。
そういった時代のそういった新しい方向性を打ち出しているのにも関わらず、そういった考え方の準備が出来ていない人たちは、会社の説明について理解が追いつかず、会社の説明が悪いと非難します。そこでもまた、他責 (会社責) にしているのです。理解出来ないのは自分のこれまでの更新不足。こういった事態に陥らないためにも、アンテナ張って社会の動向について行く必要があるのです。