ようやく本音と心残り (竜太)

このブログは子どもたちとの育児生活を中心に綴った育児ブログです。子どもたちが生まれたことを機に始めていたのですが、双子ならでは事情は稀有で面白いかと思い始めるに至りました。がしかし実際に蓋を開けてみると、育児の大変さんは年子のそれとそう変わらないのではないかと思っています。まぁ勿論、私は年子の子どもたちの親ではないので比較することは出来ませんが…。
そうこう思っていたら子どもたちは小学 4 年生になっていて、今では中学受験に向けた取り組みが本格化。子どもたちの学力だとか成績だとか、勉強面の悩みが最近では支配的になって来ましたが、それと合わせてここに来て双子ならではの悩みも生じています。二人の学力差です。双子と言えども違うようですね。そして竜太についての大変さをこのブログでは多々触れて来ましたが、先日、ようやく本人の口から本音を聞けて、少し気が楽になりました。
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同じように生活して育って希望を抱く
我が家は幸いにも転勤とか何だとか、家族が離れ離れになるような人生イベントがまだ発生していません。なので、子どもたち二人は嫁さんと私と共にずっと生活していてここまで育っています。その生活の中で、二人に対して何か偏ってしてあげたことは基本的にありません。勿論、片方が望んでもう片方が拒んだモノとかはあるので、結果的な偏りはいくつかあります。ですが基本的に二人はずっと同じ条件下で育ってきているのですが、性別差なのか、二卵性双生児なので結局はそれぞれの遺伝子の違いによる個性が原因なのか、二人の認知能力だとか学力といった側面には差があります。端的に言えば竜子の方が概ね成績が良く、竜太は一歩リードされている感じです。
それでも何とか二人共同じように取り組めるようにと二人同じ内容で育児だとか勉強の指導をしてきました。そして文化祭に足を運び始めるのも同じタイミングでまずは共学から。二人共同じようにその学校に憧れと希望を抱きました。
憧れや希望のための覚悟の違い
竜子は更に女子校の説明会や文化祭や体験授業にいくつも参加し、どんどんと受験で合格したい気持ちを高めていって、それに必要な勉強は面倒だし嫌だけどグッと堪えて頑張って合格に近づきたいと思うように。一方の竜太は、憧れていて合格したい学校がありながらも、やはりどうしても多くの時間を勉強に費やしたり沢山勉強することは嫌な模様。何度もその嫌な気持ちのために勉強に対して不平不満を表していましたし、そんな感じで取り組んでいることもあってかテストの結果も散々な感じになってきていて、合格したいと言う言葉と勉強に取り組む行動の不一致が周りを振り回している状態でした。特に勉強面を考えて指導している私を。
それでも竜太は合格したいから何とか頑張って来ていました。がしかしやはり勉強に集中出来ないため勉強に向かう姿勢は悪く、集中せずに時間を無駄遣い。業を煮やして勉強を取り上げると嫌がり、取り組ませても嫌がり。そんなのが日常茶飯事となっていましたが、先日、竜子と嫁さんが外出中のときに竜太と一悶着あり、お互いに感情がぶつかり合っていてグチャグチャになりながらも、竜太が遂に本音を語ってくれました。沢山の勉強は嫌だ、と。でも塾を辞めるのは恥ずかしいからそれも嫌だと。ようやく本音を竜太の口から語ってくれました。憧れている学校に合格するための取り組みではなく、竜太が嫌にならない範囲で勉強を続けることで竜太も合意。これからは塾の宿題までを基本的に取り組んで、テスト勉強は嫌にならない範囲で緩やかに取り組むこととなりました。
取り合えずこれで今時点の結論は出たように思います。竜太は志望校の合格よりも、現状の辛さを避けることに重点を置くことにします。ただ少し引っ掛かりも残ります。この結論に至るまでに、完全に勉強を辞めようと話をしていた際、竜太はポロっと 受験、挑戦したかった と涙ながらに漏らしました。その気持ちが大きくなって行動に移せる状態は保つべく、宿題中心で基礎力を維持させていこうと思っています。ようやくです。ようやく竜太と目線が合いました。