不味かった母のラーメン
2020/04/20
うちの子どもたち、
というか小さい子は割と該当するかもしれませんが
麺類が好きです。
普段食べるご飯よりも
つるつると楽しく食べられて
なおかつ、お出汁とかのスープも濃い口なので
食が進むのだと思います。
他のご家庭の話を聞いても
ラーメンだと大人一人前食べる
みたいなことも。
まぁ大人も麺類好きですし
分からないでもないです。
先日、季節外れですが
子どもたちが食べたいと言うので
素麺を食べました。
食べながら、自分の幼少の頃を思い出しましたが
私の母親が作るラーメンが
全然美味しくなかったのですね…。
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味より栄養重視
不味いといっても
つるつるの麺ですし
味も市販の袋麺に付随するスープの味なので
まぁ普通に家で食べる他のご飯よりも
美味しくて好きでした。
ただ、ラーメンとしては不味いです 笑
その不味い原因は母の無知と親心でした。
私の母は
かなり保守的かつ倹約家なので
外食を滅多にすることがありませんでした。
例えば見知らないお店や行ったことないお店を
開拓するような行為はまずありません。
思ったほど美味しく無かったりするといった
失敗を非常に嫌うみたいで…。
なので、一般的なラーメンを食べる機会は
殆ど無かったのだと思われます。
で、ラーメンで食事となってしまうと
どうしても栄養が偏ります。
なので、具材に野菜をたっぷり使ってしまいます。
その結果、味は薄まり、
薄まった味で食べる野菜と麺になるので
まぁ美味しくない訳です。
野菜のコストがありますので
あんな野菜たっぷりラーメンを提供すると
かなり高額なラーメンになってしまいます。
しかも美味しくないので売れません。
そのあたりが、家庭の味、なのでしょう。
価値を何に置くのか
大人になって、
なおかつ結婚して
気が付いたら子どもも出来て。
そうこうしているうちに
自分の価値観は結構変わってきたように思えます。
例えば前述の
母の不味いラーメン。
野菜の栄養素と母親の気遣いと懐かしさ
といった観点で評価されて
また食べたいなと思える程です。
残念ながら、今の母親にリクエストしても
再現性はないと思います。
野菜を色々入れるのを、
恐らく今では面倒臭がるので 笑
お店やコンビニとかスーパーで売られているモノは
基本的に味に重きを置いていて
栄養や健康面は二の次になっています。
なぜなら、そうしないと売れないから。
少々、値が張っても
少々、不味くても
健康なら買うという人が少ないのです。
健康をアピールしたメニューが少し増えていますが
それでも味を犠牲にしたモノは殆どありません。
市場がそれを望んでいないのです。
消費者が賢くなり、味よりやコストよりも健康面を優先すれば
市場の需要となり、供給側も応えます。
が、そうなるにはまだまだ時間と理解が必要そうですね。