アニメ映画 “この世界の片隅に” で号泣
2019/08/22
前回も記載しましたが
1 年に 1 回、TOEIC を受験しています。
1 年に 1 回、億劫になる面倒事の 1 つです。
もう一つが人間ドックです。
幸いにも、
勤め先の福利厚生で受けることが出来る人間ドック。
有り難い話ではあるものの
やはり検査であったり
諸々の順番待ちはストレスで
毎回、結構疲弊しています。
特に胃カメラは大変ですしね…。
人間ドック、
1 泊 2 日コースで
家を不在にして単身での宿泊となります。
いつも子どもと家事に時間を費やしているので
単身で宿泊すると
異様に時間が余ります。
で、毎年、
Amazon Prime 会員特典で見ることが出来る
動画を見てたりしますが、
今年の人間ドックの機会に見た映画が
かなり良いものだったので
紹介したいと思います。
この世界の片隅に
です。
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戦時中の日常を淡々と描いた映画
8 月は原爆が落とされた日や終戦記念日もあるため
この時期は戦争に関するニュースや映画などを
よくメディアで目にします。
これが理由ではないのですが
Amazon Prime で動画のリストを眺めていたときに
知人が Facebook で紹介していたのを思い出し
見ることに決めました。
もともと漫画が原作のようで、
私は知らなかったのですが、ドラマ化もされていたようですね。
で、資金面に色々と苦労しながらも制作したのが
このアニメ映画のようです。
Amazon Prime の動画の評価も非常に高く、
時間を使う価値があると判断しました。
舞台は広島。
具体的には広島市と呉市、のようです。
原爆の被害にあったエリアのため
観るにはかなり覚悟が必要になるかと思いましたが
戦争中の人々の生活が淡々と描かれていて
戦争中だろうとなんだろうと
人々はそこで生活していて、繰り返される日常の中に
家族の温かみも感じるようなモノでした。
もちろん、戦争が背景にありますので
戦争の悲しさや無情さを痛感するエピソードも含まれていますが
他の戦争をテーマとした映画と比べると、かなり柔らかいものです。
戦争中の生活風景や戦争の被害も、
ある程度のデフォルメはされているとは思いますが
今の時代に多くの人に見てもらい、
感動と関心を得るには良いバランスと思います。
また、かなり少しだけですが、
ちょっとしたファンタジー要素もあったりします。
あと、原作では含まれていたものの
映画化する際には
ボリュームの問題でカットされたエピソードもあるためか
細かい伏線が色々と散りばめられていて
映画の中では目立たず繋がっています。
このあたりの発見と理解を 2 回目、3 回目見て深める
といった楽しみ方も出来ると思いますので
アニメ好きにもオススメ出来ると思います。
無条件で愛し愛される家族の存在に感謝
よく考えたら
子どもや家族が出来て
単身の生活ではなくなってから
初めて戦争をテーマにしたモノを見た気がします。
取り扱う戦争が
ガンダムのようなフィクションではなく
実際に起こってしまい
ここで描写される悲しい出来事は
確実に過去に存在していたことを思うと
何の罪も無く失われる命の尊さだったり
命が失われることで空いてしまう家族の穴が
とても痛切で辛いモノを感じます。
この手の作品の鑑賞を通じて
自分の家族がいかにかけがいのないものであることがわかります。
喧嘩したり叱ったりして
刹那的には嫌悪感を抱きながらも
そこまで感情が揺れ動く家族は
私の中でそれだけ大きな存在になっていて
どんなに私が性格悪く機嫌を悪くして怒っても
それでも私のことを好きと思ってくれている家族に
私の人生は支えられていることを再認識出来ました。
多くの人がこのような作品を通じて
もっと優しく、もっと感謝に満ちていれば
色々な悲しい出来事は起こったりしないように思えます。
多くの人に是非、見てもらいたい作品です。