みんな “おともだち”
2018/01/21
子どもたちが生まれて
子育てする立場になったわけですが
子育て生活の中で言葉の意味合いが広がっているモノがあります。
わかりやすく言うと、今まで A という単語には
意味 1、意味 2、意味 3 くらいしかないと思っていたら
意味 4 が含まれていて、そういう使い方もあるんだ
ということを知ったという感じです。
言葉は生活に根付いているのでそれもそのはずです。
もう少し具体的に言うと、
例えば “おともだち” という言葉です。
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おともだち = 友だち + α (新たに知った意味)
子どもが生まれるまで、
おともだち は 友だち の丁寧な表現と思っていました。
事実、そうなのでしょうが、
実は他の意味合いもあります。
これは子どもが居ないと気付き得ないと思います。
友だちとは、もちろん、
ある程度の交流が過去もしくは今ある相手で
一緒に遊んだり連絡を取ったりする人のことです。
ところが、小さな子どもを連れて生活していると
見ず知らずの人に対しても
おともだち
と表現することに気づいたのです。
子どもたちと同世代の子どもたち全員
例えば子どもたちをどこかのプレイルームとかに連れていったり
子ども向けのイベントとかに連れて行ったりします。
もしくは病院でも該当します。
そうすると、同じような月齢の子どもたちが沢山居ますよね。
もちろん、面識なんてありません。
初対面がほとんどでしょう。
このような、見知らぬ子どもたちのことも
おともだち
と表現するのです。
例えば、竜子 (仮称) が椅子を独占していて、
面識が無くてその場に居合わせているだけの他の子が
その椅子に座れない場合、
竜子 (仮称)、もっとこっち寄って。おともだちが座れないよ
と言って説明するのです。
逆ももちろん然りで、どうやら子育て世代では共通認識のようです。
その見知らぬ子が滑り台か何かを独占していたとして、
竜太 (仮称) が使いたそうな顔をしていると、
その子の親は我々と面識が無くても
xxxx ちゃん、どいてあげて。おともだち (竜子 (仮称) ) が使えないよ
と言うのです。
面識がありませんから、子どもの名前も親の名前も当然わかりません。
そんなときに便利なのが おともだち です。
よく考えるとなかなか面白くて、下みたいな呼称で整理されていて、
小さな子のところだけ、
適切でかつ失礼無く親しみを込めるような言葉が無いのです。
そのため、”おともだち” になるようです。
- 老人 = おじいさん、おばあさん、じーさん、ばーさん、etc…
- 中年 = おっさん、おばさん、おやじ、etc…
- 青少年 = お兄さん、お姉さん、etc…
- 小さな子 = おともだち、ガキ (普通使わない)
- 赤ちゃん = あかちゃん
赤ちゃんもですが、
小さな子は純粋です。
対人的に陰湿なところがありません。
誰とでも仲良く遊べるというスキルを持っています。
なので、全員が おともだち と呼ばれていることが
なかなか奥深くて面白く感じました。
大人もマネ出来たら良いですのにね。