情報も目利き・フィッティングの時代か ?
幼少の頃、
都会とは程遠い田舎暮らしをしていました。
と言っても、
絵に描いたような農村生活だった訳では無く
一応、県庁所在地だったので
普通に街中と言えば街中でした。
では都会のようにコンテンツが沢山あるかというと
勿論そんなことはなく。
若い人には退屈な街だったと思います
高校までの生活において
そんな退屈な街で特に不自由なことはありませんでしたが
少し遊ぼうと思っても、遊ぶ場がありません。
そんな田舎でも、当時、公平に供給されていたコンテンツが
ゲームでした。
ゲーム屋さんに最新のゲームは売っていましたので
なので、趣味らしい趣味が出来ない中で
唯一の楽しみはゲームでした。
そしてそれをきっかけに、情報科学への興味も深めていて
大学入学時の専攻も、情報科学でした。
それ以来、情報科学に関することにずっと携わっていますが
気が付けば、多くの人が情報を扱う時代になりました。
そして情報は氾濫しています。
そんな時代に必要となっているのが
情報の取捨選択です。
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事実も人によって異なる
私が大学生の頃、
こんなことを大学の先生がこぼしていたのを思い出します。
当時、大型匿名掲示板 2ch に膨大な情報がありましたが
その大半がデマだったり誇張された情報だったり。
2ch の中から本当の情報だけ自動で抽出出来たら
物凄く画期的なのになぁ
と。
膨大な情報から価値のある情報だけ抽出するということは
今の時代も言える話です。
その意味においては、今も昔も変わりません。
当時は 2ch に閉じたコメントを先生がしていましたが
今はあらゆるサイトやサービス上に
色々な情報が更に氾濫しているので
自動的に抽出するというニーズが
更に高まっていると思います。
当時と異なる厄介な点も今では存在します。
物事の真と疑が、人によって異なっている点です。
ある説明や情報があっても
ある人にとってはそれが正しく、
別の人にとっては正しく無かったりします。
そんなことがあるのかと疑問に思われるかもしれません。
例えば、投資に関する情報。
余命がまだまだ長い若い人向けの適切なアドバイスや情報と
余命がもう限られているお年寄り向けの適切なアドバイスや情報は
完全に異なるのです。
これは一例ですが、こういう観点が
以前よりも増して存在する点が
以前よりもややこしいことになっていると思います。
ソムリエは選んでオススメするだけ
私はお酒のことは詳しくありませんが
恐らく、長い歴史の中で多くの人に支持されているお酒の一つが
ワイン
なのでしょう。
ワインの種類だけでも山のようにあって
更に何年物かどうかでまた味わいが異なるらしいです。
そんな多種多様な飲み物の中で
どれが顧客に合うのかどうか。
それは顧客の好みだとか
顧客がそのワインを飲むシーンだとか
一緒に食べる料理だとか
そんなので、正解と思えるオススメのワインが異なります。
でも、ソムリエ自身がワインを作る訳ではありません。
勿論、自らワインを手掛けつつも
幅広くワインの知識を持っている人も居ると思いますが
基本的にソムリエの仕事は選定です。
私はこれが情報にも言える時代だと思っています。
そしてその傾向は色々なサービスに現れています。
まとめサイトだったり、youtube の ひろゆき氏の動画の切り抜き。
情報の取捨選択や編集能力の高さで評価が分かれる取り組みですが
本人は情報のソースを生み出している訳ではありません。
が、それでもそういう取り組みが必要であり
評価される時代でもあります。
発想力が無い、創造力が無いと思い込んでいる人は
こういったところで
もしかすると他社よりも差をつけることが出来るかもしれませんね。
状況が変われば、選択するだけでも有益な能力になるのです。
