竜子の時間浪費癖
私は幼少の頃、随分と田舎に住んでいました。ただ、田園都市でのどかな山や小川や森がそこら中に、といった感じでもなく、普通に住宅街が広がり、都会程プレイスポットがあったりお店が充実している訳でもなく、公共交通機関も充実していないので車での移動が中心だったり、今思い返してみるとさっぱり良い点も特徴も無い環境で育って来ました。なので、絵に描いたようなのどかな時間の経過を感じ取るような文化的な生活でも無かったですし、とは言え、都会の慌ただしい生活でもありませんでした。
一方、今は都会で生活しています。その中で就学した子どもたち。私が幼少の頃と比べると、随分と慌ただしく色々なことに取り組んでいます。かなり時間不足に陥りますが、子どもたちはどうしても時間を浪費し勝ちです。特に竜子は課題が大きい気がします…。
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時間を要する竜子
性別的なところ、みたいな話をすると、昨今ではアンコンシャスバイアスだとかで色々と問題視されそうに思えますが、事実、竜子は女の子であるが故に竜太と比べて時間がかかることが現時点でもあります。それは主に竜子の髪に関わることです。例えば毎朝の身支度で、竜子は髪を三つ編みにして髪を纏める必要があります。髪ゴムで縛るだけでも良いんじゃないかと能天気に思ってしまいますが、それだと長さが生活に支障出そうですし、ぼさぼさのままだと身嗜みの観点で好ましくなさそうです。また、お風呂でも髪を洗い、トリートメントをするので時間がかかりますし、その後に髪を乾かす時間も必要です。
また、食事が遅くなる傾向にあるのも原因です。特に朝食は遅く、いつも嫁さんや私から急ぐように言われてしまっています。学校の給食でも時間内に終わらなかったこともあるらしいです。だからと言って本当に早く食べられないかというとそんなこと無いのです。どうやら他人の食事ペースを見ながら急ぐという観点が完全に欠落している模様…。
大義を忘れる、寄り道癖
竜子の性格的なところも災いしていたりします。竜太も竜子も、物凄く忘れっぽいです。まぁまだ小学 1 年生なので、そんなものと言えばそうなのかもしれません。が、事前にこうだよと教えた内容を割としっかり忘れて、違うことに注力してしまうようです。例えば急いでいるのにも関わらず、手を洗う際に映る自分の顔に興味がいき、じっと見つめて時間を使うとか。あと、普段は雑なのに急いでいるときに限って、脱いだ服を異様に丁寧に畳み始めたりとか。その結果、時間が無くなって後の取り組みに制約が出てしまい、本人の望まない結果になることも多々あります。
本当に大切なコトは何か、優先すべきは何か、そういった判断は大人でも難しく、社会人のスキルとしても重要視されています。なので、子どもがそれを出来ないことは致し方ありませんが、少しずつ気付いて貰いたいものです。ちなみに髪は切るのではなく、長い髪の毛であることを自覚・認識しながらも、忙しい中で何とかするよう努力して貰いたいです。その方がきっと、将来にも役立ちますから。