需要はあっただろうに (批判により中止された講座)
このブログは子どもたちが生まれたことを機に始めた育児ブログです。子どもたちとの生活を中心に綴っていますが、最近では子どもたちの勉強やら成績について触れることが多くなっています。子どもたちはもう小学 4 年生ですので、一般的な流れ通り、中学受験に向けた勉強が既に本格化しており、2 月を迎えると 1 年終わったことになり、本人たちの受験まで 2 年といった感じになります。
最近、internet の記事で目に入った記事は、とある塾が打ち出した新講座。受験を控えた 6 年生を対象とした 1 月の受験直前対策講座のようなモノに見えましたが、これが平日午前中も講座の対象だったらしく、小学校の授業を欠席する前提であることを理由に非難されて、遂に開講注視となったようです。これについて、賛否共々思うところが出て来ました。
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当事者や経験者以外分からないのかも
最近の中学受験の過熱については、恐らく中学受験に取り組まれているご家庭の方々やそういった方とよく中学受験の勉強について会話する人を除くとあまり知られていないような気もします。私自身、子どもたちが受験に向けて取り組むことをぼんやり想定し始めたときに色々と情報を収集して、現状、かなり異常な状況になっていることを始めて知りました。入試問題は塾等が攻略し、中学校側がさらに工夫を凝らして問題を作成して難化し、またそれが攻略されて、更に問題の毛色を変えたり難化して、といったイタチごっこもう何年も続いて今に至ります。その結果、小学校の授業やテスト内容で中学受験に立ち向かうのはまず無理で、小学生の履修範囲ながらも相当な勉強と準備が必要となっています。多くの家庭が塾等の学校以外の手段を頼っている現状です。
また、年明けの受験において、季節的にインフルエンザや風邪といったリスクもあります。大学受験と異なり浪人という手段がありませんので、そこで病欠になったら残されたオプションで決まっていく中学に進学する以外に方法がありません。なので、万全を期して受験前は学校を休む家庭もある程です。こういった事情を一体どこまでの人が把握しているのやら。
頼って救われる人たちも居ただろうに
通っている学校の授業を蔑ろにすることを前提とした新講座に対して批判が集まり、開講が中止になったのですが、こういった新講座が開講する背景として、そういった需要が存在することが考えられます。受験直前に長年受験生を支援し続けた塾が受験生にそういったサービスを提供することは非常に有難い話ですし、受験生やそのご家庭にとっても渡りに船なのだと思います。こういったサービスを使って合格を勝ち取る人だっていたと思います。そういった可能性を無責任に無くしてしまったように思えてしあいます。
勿論、高額な授業料が悩ましいことは事実ですし、財力次第では手を出せないモノかもしれません。また、小学生の勉学の基本は塾では無く学校であることも重々承知しています。でもそれを加味しても活用したい家庭には活用できる選択肢があった方が良いですし、否定的なご家庭はこういったサービスを他の不要サービスと同様にスルーして放っておけば良かったのではないかと思ってしまいます。世の中は複雑化しています。目に写るモノで気に入らないものを全て否定するのではなく、自身に関係ないモノは放っておくような姿勢が必要と思います。全てに噛みつけば良いと言う訳ではないのですから。