少しずつ割合とか比に触れさす
うちの子どもたち、毎日コツコツと勉強を頑張っています。かなり頑張っていると思いますが、だからと言って学校のテストで 100 点ばかり取れているかというと勿論そんなことはありません。理解が浅く曖昧なところはやはり失点していますし、問題読まずに適当にやっちゃってるところも誤答ですし、解き終えてから間違い探しせずに提出してしまったモノは勿論間違いが残っていて 100 点ではありません。漢字のテストとかになると、不意に度忘れして書けなくなることだってあります。まぁそんなものです。
なので 100 点が凄くてそれ以外の点数は凄くない、みたいな感じにはならないように、まずはしっかり取り組めたことを褒めつつ、丁寧に取り組めなかった問題や間違い探しをしなかったところについては、まだまだ頑張れるところがあったんじゃないかな ? と厳しめに課題提議をしています。
で、子どもたちはお互いに少しずつライバル視しているみたいで、両者の点の差だとかを気にし始めていました。まぁもともとライバル視をしていたかもですが、テストになると顕著ですね。良い機会なので、比とか割合について子どもたちに話してみました。
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抽象化で躓く子が多い、らしい
色々なところで小学生の勉強の躓きポイントを目にしますが、その中の 1 つが比だとか割合、なのだそうです。というのも、これまで算数は実態の数と扱う数字に何かしらのリンクがあります。例えば、
“10 個アメを持っていて 3 個お友だちにあげた後にまた 4 個貰ったら、アメは全部で何個になっているでしょう”
といった問題。10 – 3 + 4 = 11 なので答えは 11 個です。掛け算や割り算を習った後くらいに、2 : 3 だとか 2 割だとか、分数で 3/4 だとかに触れていくようですが、これはかなり抽象化した物事の考え方です。これが小さな子にとっては取っつき難いようです。
が、試しに竜太に比 (例えば 2:3) の考え方を教えてみて、色々とクイズを出すと、最初はよくわかっていませんでしたが、徐々に勘付いて正解を出せるようになっていました。例えば
“28 個アメを貰いました。 5 : 9 のルールで分けると何個と何個になるでしょう ?”
といった出題の仕方。最初はこの手の問題を出すと手探りで答えていましたが、薄々感じた法則は、 5 + 9 = 14 を求めてアメ全部の 28 を 14 で割って算出した結果を 5 : 9 それぞれに掛け算する、と。つまり先の問題の場合は 28 / 14 = 2 なので、2 x 5 : 2 x 9 = 10 : 18 となり、“10 個と 18 個に分ける” が答えです。特に公式を教えた訳では無いのに 5 + 9 = 14 を割り算に使う点に勘付いたあたり、感心してしまいました。
テストの点数の話で割合に触れる
先日、二人して学校でテストを受けて、それぞれ何点だったのか気にしていました。一度点数に差が開き、その後に続くテストは同点だったので、負けている方が差が縮まったり逆転出来ないでいることに不満そうにしていました。でも続く問題が同点ということは、実は割合で考えると差が縮まっていたりします。そのことを教えてあげました。
“90 点だった人と 100 点だった人の勝負と、950 点だった人と 1,000 点だった人の勝負、負けている人は 90 点の人と 950 点の人なのだけど、どっちが惜しいかな ?”
といった問題を出しました。すると、想定通りの答えが二人から返って来ました。
“90 点の人。10 点違いだから。950 点の人は 50 点違いだから 10 点違いより大きいよ”
と。うちの子どもたちは天才という訳では無いので、勘付くことはありませんでした。想定通りなので安心しました 笑
“これはそれぞれで満点が違うから比べ難いよね。なので、両方とも 100 点満点の世界にして比べてみよう。950 と 1,000 を両方とも 10 で割って約分みたいなことをすると、95 点と 100 点を比べることになるね。違いは 5 点なので、実は 950 点の人の方が惜しいと言うことも出来るんだよ”
といった感じで解説すると、二人とも何だか感心した表情でした。という訳で、前述の子どもたちのテストの点数の合算は、逆転には至らないものの、相対的だとか割合的には差が縮まっていると教えてあげました。
こんな風に少しずつ少しずつ、鬼門と言われる比やら割合に触れるようにしています。さて、効果のほどは如何に、ですが…。