研修に意味はあるのか (社会人)

このブログは子どもたちが生まれたことをきっかけに始めた育児ブログです。主に育児に関する話を投稿していますが、子どもたちとの生活で同時進行している私の人生についても触れています。そこもひっくるめて育児生活、です。今日は私のお仕事の話。というより社会人としてのお話、でしょうかね。
色々と社会は目まぐるしい勢いで変化していたりします。米国の大統領の話もしかり、割と世の中がコロコロ変わっているようにここ 10 年くらいは思えています。生き残りをかけて、その変化に各産業や企業も対応しようとしており、その中の一つが人材開発かと思います。がしかしこの人材開発、どうにもしっくりこない点が多々あったりします。特に、研修の類…。
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実務・実体との乖離
社員自身がスキルを習得したり、新しい仕事に取り組めるように研修の機会が用意されるかと思います。社員はその研修を通じて新たなスキルや技術を身に付ける、といった筋書きなのでしょうけど、これ、どうにも懐疑的に思えています。年齢重ねた今だからそう思えるのではなく、若手の頃からこの研修とやらには非常に懐疑的でした。
まず、研修で身に付けた内容を実務で活かせる感じがあまりしません。実務で役立つことを学ぶための最も効果的なことは実務を通じて色々なことを習得する方法だと思います。実際の業務内容なので、どれもコレもマスターして出来るようになる必要があり、学びに無駄がありませんし、何よりも現場だとか実態と理想が乖離しているといったことも生じません。
頭に残らず消える
次に習得したモノゴトの定着についての疑問です。特に最近はオンライン講座 (e-learning) がかなり豊富で、何か興味のあること、気になることについて知ろうだとか学ぼうと思えば、いくらでも該当のモノを受講出来ます。そういった環境に居る中で、色々な学びを得るのですが、どれもこれもイマイチ、自分の中に定着する感じがありません。受講した直後は知識が広まったり知見が深まった感触が確かにあるのですが、割とすぐにそれは消えてしまっている気がします。
結局、受験するときのモチベーションだとかマインドセットが足りないのだと思います。所詮、勤め先が用意した学習環境だとか、勤め先の人材開発施策として設定された目標値だとか KPI に向けての取り組みとなると、各従業員本人に意欲があっても無くても研修を受講するような風潮になります。そうなると仕事だから仕方なく受講する形となり、興味よりもビジネス感だとか使命感で研修を受けている感じになり、研修が終わってしまうとその時点でミッション達成となり、内容は殆ど残らないように思えます。
社員の人材開発をしたいのなら、研修の用意等々おりも先に、成長することに対するマインドセットをどう作ってあげられるか、の方が大事に思えてます。