謎の形容動詞 (日本語の難しさ)

このブログは子どもたちが生まれたことを機に始めた育児ブログです。小学 3 年生の 2 月になったタイミングで、子どもたちが通う塾では中学受験に向けた勉強のカリキュラムがスタートしました。そこから勉強は本格化し、まるで、私の世代で言うところ大学受験に挑むような取り組み方になって来ました。それを小学生に必要とさせる中学受験というモノは、本当に狂気の沙汰と思います…。
中学受験は問題の攻略とそれに応じる形での問題の難化がイタチごっこを続けており、今では大人ですら解くのが難しかったり解けない程に難化しています。その一方、基本的なところをアカデミックに体系立てて勉強するようなモノも小学生向けなので含まれていて、そういった内容は難化どうこう関係なく大人には難しい内容になっています。大人はもう “慣れ” でやっていることだったりするので。特に日本語の文法みたいなところ。
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外国語の習得時に文法を意識
日本語で生活する日本人は、日常の言語利用の経験則で日本語を操れるようになっていることが多く、日本語の文法を体系立てて整理して理解している人は稀と思います。
日本人にとっての日本語が文法を学ばずに体得している言語なのに対して、英語は割と文法も意識して学んでいる人が多いと思います。それが故に上達しないという意見もありますが、英語の文法を学ぶことは将来的にもっと英語力を高めたい場合に有益だと思っています。で、私の場合、この英語文法を学ぶ際に文法なるモノの存在を理解し、そこで単語や言葉には種類があることを学びました。例えばモノ (名詞) を修飾するのが形容詞、動き (動詞) を説明するのが副詞、といった整理も英語学習を通じて理解したモノです。
英語に無い形容動詞
いざ日本語文法に触れる機会があると、実は色々小難しかったり複雑なことに気が付けます。子どもたちが国語の授業で習った内容はまさにそれで、最近、”形容動詞” なるものの存在を知りました。前述の通り私は英語の学習を通じて文法を理解した感じなので、英語文法に無い話が来るとピンと来ません。どうやら “形容動詞” は英語に無いらしく、英語ではひとまとめに形容詞扱いしているようです。
“形容動詞” は何かという説明は他のサイトや教科書や参考書に任せますが、簡単に言うと “言い切り” の形、つまり終止形が “だ” で終わるものらしいです。厄介なのは同じ意味合いで形容詞と形容動詞それぞれがあるモノです。例えば形容詞の “細かい” は “細かい説明” といった感じに “説明” という名詞を説明する形容詞です。がしかし “細かな” は形容動詞で “細かな説明” といった感じに使えます。英語では両方とも形容詞の detailed で表現出来てしまい、”細かな説明” も “細かい説明” も “detailed explanation” で表現出来てしまい、形容詞 detailed が日本語の形容詞 “細かい” も形容動詞 “細かな” を包含してしまっていることが分かります。英語では包含されるけど、日本語では微妙に分かれているあたり、日本語の難しさを再認識してしまいますね…。