仕事の生産性と社会構造
子どもたちが生まれて
0 歳児で 4 月を迎えて
子どもたちは 0 歳児クラスから
保育園通いが始まっています。
嫁さんと私が働いている間、
保育園の保育士さんたちに
安全に丁寧に面倒を見てもらっている子どもたちですが
もちろん、保育園の送り迎えは
親である我々がする必要があり
職場が嫁さんよりも近い私が
送り迎え両方をするような分担になっています。
そのため、仕事はフルタイムではあるものの
残業 0 で何とかやりくりしていて
仕事よりもプライベートを優先・充実する人と
同じ振る舞い方になっています。
まぁ事実、子どもはプライベートであり
そこを優先しています。
苦労は山ほどありますが、確かに充実しています。
で、そんな働き方が
少しずつ増え始めている日本を横目に
ヨーロッパとかでは家庭やプライベートを充実させることが
日本より進んでいる模様で、
それと合わせて、仕事の生産性も高いのだとか。
例えば残業なしでプライベートを優先させながらも
利益をしっかり出すことが出来れば、一番良いですよね。
それってつまり、生産性が高いということです。
これが日本はとにかく苦手で
生産性が低いのだそうです。
その原因、諸説ありますが
私は社会構造も原因と思っています。
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分業は収入差を生む
生産性を上げる上で
仕事の分担が重要な要素と思っています。
その人でなければ出来ない仕事だとか
その人がやると時間効率が良い仕事は
その人に任せて
その代わり、それ以外の仕事は
他の人にアウトソース。
で、その他の人は承る仕事が得意で
他の誰よりも早くて品質良く対応できる。
といった分担をしっかり出来れば
生産性はきっと上がりますよね。
ただ、問題が生じます。
それぞれのタスク・分担によるアウトプットの
市場価値に差が存在するのです。
例えば、
医療や薬の研究をイメージするとわかりやすいです。
iPS 細胞の件でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中教授、
本当に素晴らしいですね。
例えば彼には、彼の才能と能力を活かして
彼にしか出来ない研究やら発想に時間を費やした方が良いです。
一方、彼の研究に必要となるラット等のお世話が仮にあるとすれば
それは、彼が時間を使ってやるよりも
他の人に任せた方が良いです。
で、困ったことに、
ノーベル賞を受賞する研究成果と、ラットのお世話、
それぞれの対価は随分異なりますよね…。
となると、効率化を狙った分業は
それぞれに携わる人たちの収入差を生むことになります。
格差の無さはアウトソースし辛さ
収入差は、いずれ格差に繋がっていきます。
がしかし、格差が出てしまえば
むしろアウトソースはし易いです。
なぜなら、収入の差に悩ましさを持つ必要がありません。
ですが、日本においては格差が少なく、
皆が同じような収入で同じような水準で生活しています。
とすると、それぞれが期待する収入も同じようなモノです。
となると、市場価値の低いタスクをアサインされる人は
その価格での仕事の請け負いに、納得するでしょうか。
しませんよね…。
もっと高い収入を期待し、高い金額を提示します。
そうすると、分業しようとしていた人は
その人にお願い出来ません。
予算が合わないかもしれないですし
高いなら、むしろ生産性は下がります。
そうなると、自分でやっちゃえ、となります。
といった感じで
全然分業出来ず、生産性は低いまま、
今の日本の状態にある訳です。
このように、
生産性の低さは、
今の社会構造が原因と思えてきたわけです。
平等の対価、かもしれませんね。