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家庭を持つ幸せと老いの葛藤

      2020/06/06

先日、ふと、物思いをしていました。

家で遊ぶ子どもたち 2 人を見ながら。

嫁さんと結婚して

子どもたち 2 人が生まれて。

しかも同時に。

で、気が付いたら 4 人家族。

気が付いたら家庭の形が出来上がっていました。

10 年前は独身。

実家をとっくに出ていましたので

すっかり 1 人暮らしに慣れてしまっていました。

その当時から今を比較すると

随分と生活が変わっています。

価値観も全く違います。

今の価値観で独身時代を振り返ると

随分と無駄なことをしていたように思えます。

で、今の目に映る家庭を

ぼんやりと眺めながら

更にその先をぼんやり想像していました。

それは幸せと哀しさが入り混じるような、そんなモノでした。

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子どもたちの自立に伴う距離感

子どもたちが生まれた時点で

覚悟はしていますが

とは言え、

今べったりの子どもたちが

嫁さんや私を煙たく煩わしく思う日が

そう遠くない未来で来てしまいます。

それは自立に伴うもので

頼もしくもあり、哀しくもあり。

今、子どもたちは

嫁さんと私の人生の上で歩んでいます。

嫌がりながらも言うことを聞いてくれますし

嫁さんや私に嫌われるのを嫌がります。

時にはイヤイヤしながらも

子どもたちは私たちを好きでいてくれています。

自立して子どもたちが自分の人生を歩み始めるとどうなるか。

その横で並走している嫁さんや私を

鬱陶しく感じるでしょう。

そのため距離を取ることになります。

自分で歩く子どもたちに安心しながらも

もう幼少の頃のように私たちの懐に入って

一緒に歩いてくれないという寂しさが混在した感情になると思います。

幸せの絶頂とタイムリミット

子どもたちが成人して

結婚なんてしたら

もう感無量だと思います。

ましてや、更に子どもを持ったり。

つまり、孫。

二人の子どもたちにそれぞれ 2 人子どもが居れば

合計 4 人の孫。

自立して距離を取る前のべったりな小さな子どもが 4 人。

しかも じーじ、ばーば と言って慕ってくれる。

幸せの絶頂でしょうね。

ですが、それと同時に

残酷にもタイムリミットが見えていると思います。

自身の寿命です。

もしくは健康寿命。

絶頂に達する幸せを堪能する程の

体力だとか十分な年月を確保出来ません。

人間も生物です。

死からは逃れられません。

幸せ過ぎて死にたくないと思える段階で

死を意識する必要があるのです。

でももしかすると

タイムリミットがあるから絶頂の幸せを堪能できるのかもしれません。

もしタイムリミットが無ければ

そんな感情すら生まれないかもしれません。

この考え方は老後の話だけでなく

今においても当てはめられるように思えてきました。

終わりがあり、タイムリミットがある。

そう思いながら、子どもに接することで

今よりも少し、優しくなれるかもしれません。

どれだけ怒っても、喧嘩しても、

子どもたちのこと、大好きなのですから。

願わくばずっと一緒に居たいものです。

がしかしこの願望も、リミットがあるが故、かもですね。

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