KPI で測れないモノはどうすんの
学生の頃、多くの人が算数・数学だとか科学の類が苦手で
その中で特に苦も無く、得意教科だったこともあり
何の躊躇や疑問も無いままに
高校のときの文理選択のときは理系を選択しました。
ずっと数字だとかロジックだとか
そういうブレないモノ、ふわっとしないモノが好きで、
田舎暮らしだったこともあってか
娯楽もそこまで多くなく
全国と同じ水準の娯楽と言えば
ゲームでした。
ファミコンやパソコンとの出会いは私の人生に大きく影響し
大学では情報科学、仕事ではエンジニアや SE として働いています。
なので、数字、定量的なところは非常に理解を示していますし
そうあるべきとも思っていますが
それと同時に、ふわっとした思いも少し残る感じがします。
数字で表せないモノに対する評価や考え方について、です。
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既知の尺度で測ることが最適 ?
人間なら誰もが対象物を評価しています。
それが意識的か無意識的かどうかは別ですが
必ず、我々は何かを目にしたときや捉えたときに
それを評価しています。
評価の後、避けるのか、取り入れるのか決めます。
ではその評価方法はどんなものがあるのか。
これは人によって色々と異なるでしょう。
損得勘定が強い人は
その対象物が自分にとって得なのか、損なのか、
そういった考えで評価するでしょう。
好奇心が多い人は
その対象物が面白そうか、詰まらなさそうか、
そんな感じに評価するでしょう。
いずれにしても、ビジネスだとか論理的な取り組みにおいては
そんな評価をふわっとして決める訳にもいきません。
なぜなら、ステークホルダーの合意を得られないからですし
自分自身もその決定に不安になります。
なので、合理的な決め方として
誰もがそうだねと言えるような評価点を付けます。
点を付けるやり方も、誰もが納得のいくようなモノ。
つまり、既知の測定方法で取り組むのです。
ではこの決め方で決まった物事は
本当に最適なモノでしょうか。
革新には不向き
既に形になっているモノや型に近いモノであれば
既知の測定方法での評価は最適と思います。
ビジネスシーンでは KPI を設けて取り組みますよね。
そこまで落とし込めているような内容であれば
その取り回しは非常に基本的であり
否定の余地もありません。
が、例えば新たな取り組みだったり
まだ多くの人が見たことも聞いたことのない、
イノベーションを起こすようなそんなモノであれば
既知の測定方法での評価は
的を射ているのでしょうか。
私は違うように思えています。
恐らく、それは一部の先見の明がある人にしか見えない領域。
それを一般人でも測ることが出来る KPI だとかで評価するやり方では
計り知れないモノだと思っています。
もはやアートの世界。
ビジネスとアートに距離を置く人が居ますが
もし新たな領域だとかブルーオーシャンを見つけたいなら
アーティスティックな考えや評価で取り組む必要があると思っています。
一般人が推し測れる物事には、多くのプレイヤが多く集まっており、
真っ赤っ赤なレッドオーシャンになることでしょう。
アーティステックな仕事を出来るような人になりたいものです。