マイクロソフトのサポートを装う詐欺
半月くらい前の話ですが、夜中、既に就寝中の私を嫁さんが起こしました。パソコンを見て欲しいとのこと。もう何年も眠りが浅い状態が続いているため、起きられないということもなく、眠いながらも体を起こして嫁さんが使っていたパソコンを見ると、けたたましい音声が無限ループされていて、警告感が強い画面がパソコン画面に表示されていました。
音声と画面が伝えていたことは、パソコンのロックです。
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ウィルス沙汰か ?
確かに嫁さんのパソコンは画面をロックされていて、操作出来ない感じになっていました。その時点でまず最初に思ったことがウィルスによる感染。とんでもなく厄介なことになったと思いながらも、表示されている内容は、マイクロソフトの ID と password 入力か、マイクロソフトのサポートへの電話誘導。表示されている番号は 0101 207 3833 997 でした。
いくらウィルス感染していて他に方法が無くても、ID と password の入力は絶対に避けるべき行いです。それによって該当アカウントが乗っ取られます。で、マイクロソフトのサポートへの電話誘導ですが、そのウィルス感染をマイクロソフトが何とかしてくれるような雰囲気なので頼りたくなるところです。がしかし、どうにも画面のデザインがケバケバしくて、しかも音声で何度も何度も繰り返しアナウンスされている状況から、随分と下品に感じました。本当にマイクロソフトがこんな設計をするのだろうかと疑問に思いました。
取り合えず検索
ちょっと後から考えると失敗だったのですが、嫁さんのパソコンが操作出来ない以上、私のパソコンを起動させて google にて検索しました。どの点が失敗だったかと言うと、嫁さんのパソコンと同一 NW 上にぶら下がる形になるため、私のパソコンすら感染し兼ねない行為です…。寝ぼけていてそこまで頭が回っていませんでしたが、正しいステップは私のスマホの wifi を切ってセルラー網から検索する方法だった気がします。
で、検索すると案の定、同じ症状の人の報告がありました。検索に用いたキーワードは前述のサポート窓口の電話番号。そして対処方法も見つかりました。Ctrl + Alt + Del ボタンでタスクマネージャーを起動させて web ブラウザアプリを強制終了。それで画面のロック状態も解除できました。どうやらロック状態を模していた正体は web ブラウザだったようです。
で、嫁さんのパソコンの無線を切り、ウィルス対策ソフトでスキャン。私のパソコンも同様に無線を切ってスキャン。しばらく時間がかかるのでスリープにならないように OS 設定を変えて眠りにつき、翌朝確認しましたが、幸いにもウィルス感染 0 でした。
今回の件、嫁さんが私を頼ってくれたから良かったのですが、例えば子どもたち自分たちでパソコンを使うようになって同じ状況になり、私に怒られたくないからと自分たちでコトを進めてしまうとアウトです…。お年寄りのユーザも然り。本当に物騒な世の中になりましたね…。