引き算の筆算ロジック
うちの子どもたちは
一生懸命、KUMON に取り組んでいます。
以前、筆算をする子どもたちについて記載していました。
筆算の中でも足し算をしていたのですが
最近、引き算に挑戦しています。
筆算の足し算と比べて
筆算の引き算はちょっと厄介です。
足し算の場合、単純に上の数字と下の数字を足し合わせて
繰り上がったら隣の桁に +1 すれば良いのですが
引き算の場合、単純に上から下を引くことが出来ません。
これをどうやって説明すべきか悩ましかったのですが
何とか子どもたちはコツを掴み始めているようです
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機械的に繰り返し処理
大人になってしまうと
引き算の筆算なんて簡単に出来てしまいますし
ある程度の数までなら筆算の形に書き直さなくても
そのまま計算出来ちゃう人も居ると思います。
がしかし、年中さんのうち子どもたちからすると
筆算の引き算は鬼門です。
例えば
23 – 11 =
であれば、
一の位の計算 3 – 1 = 2、十の位の計算 2 – 1 = 1
両方を順番に書いて 12 と簡単に計算出来て
この計算ロジックは筆算の足し算と同じです。
では
23 – 14 =
ではどうでしょうか。
一の位の計算が、単純に 3 – 4 = ではないのが難しいところ。
勿論、まだマイナスの概念なんて無理です。
うちではこんな感じで取り組むことにしました。
まず、-4 に耐えられるように 23 の十の位から 10 借ります。
つまり、十の位は 10 貸したので、10 少なくなっていて
20 – 10 = 10 になっています。
十の位の計算は 10 – 10 = 0
一の位の計算は、10 借りているので
3 + 10 – 4 = 3 + 6 = 9
と答えを導き出せます。
一の位の上下を見比べて、下が大きいときは
十の位から 1 借りて (上の例では 23 の十の位 20 から 10 借りるので 20 – 10)、
この 10 から 1 の位の引き算して (上の例では 10 – 4)
その結果 (上の例では 10 – 4 = 6) を、
1 の位の上の数字 (上の例では 23 の 3) と足し合わせます。 (6 + 3 = 9)
次に十の位の計算を実施 (20 – 10 – 10 = 0)。
答えは 09 となりますが、十の位の 0 は書かないので 9。
繰り返しているうちに体得
何度も練習しているうちに
計算方法が定着してきます。
そのうち補助で書く数字とかも
書かずに出来るようになってきます。
その様は大人の計算している姿と同じです。
ちょっと怖いのは
機械的にやっているので
意味合いをどこまで理解しているのか不明です。
でもその理解が出来るのは
恐らく先天的に賢い人だけだと思います。
分からなくても、解法を真似ることで
答えを導き出すことが出来る自信を付けさせて
繰り返すうちに桁の概念や、計算の意味合いを
発見して欲しいところ。
私自身、例題とか練習問題を繰り返して
体 (というか脳) を動かしているうちに
数字の概念的なモノや計算の意味合いを
見出して来た経験があります。
何だかこれって、空手とか武道の型と同じ感覚です。
最初意味は分からなくても、
しっかりと型を身に付けるとわかって来る感じ。
凡人でも体得できるようにするという
先人の知恵に思えています。
努力が報われるように、先人が開拓した知恵に感謝です。