季節の問題 – 社会変化に非対応 –
このブログでは
子どもたちの教育について何度も触れてきました。
うちの子どもたちは一生懸命、KUMON に取り組んでいたり
こどもちゃれんじ に取り組んでいますが
親としては何を子どもに経験させれば正解なのかよくわからず
常に手探り状態です。
とは言え、気が付けば
算数は足し算、引き算を経て
九九を覚えつつあったりして、
私が小学校 2 年生のときに
九九を覚えるのがクラスで最後から 2 番目だったことを考えると
うちの子どもたちは物凄く頑張っているように思えていて、
とても頼もしい限りです。
ただ、算数以外の科目となると
イマイチな感じになるため
とある幼児教育の体験レッスンに出席してみました。
で、そこで取り組んだペーパーテストみたいなものの中に
何か、うーん、と思ってしまったことがあります。
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季節を問う問題
その内容は、
常識力を問われたモノでした。
題材は季節。
季節感のある絵柄があり、
春夏秋冬でグルーピングするような
そんな内容でした。
例えばラインナップは以下の通り。
あさがお、すすき、鏡餅、兜
菱餅、おせち、かき氷、月見団子
どんぐり、扇風機、etc..
答え方としては、
春 : 菱餅、兜 (こどもの日)
夏 : あさがお、かき氷、扇風機
秋 : すすき、月見団子、どんぐり
冬 : 鏡餅、おせち
四季の感覚と
各シーズンの代表的なモノを知っている必要があります。
まずうちの子どもはこの手の類が苦手です。
というのも、嫁さんと、特に私が
季節感のあるイベントをそこまで好みません。
毎日慌ただしく生活していますし
季節感なく食べ物やら何やらが手に入ってしまう
そんな現代社会において、
過去抱いていたそれぞれの季節のイメージは
確実に薄まっていると思います。
食べ物なんて、色々な手段で通年入手可能なものが増えています。
例えばサツマイモ。
竜太にとっては必須アイテム。
嫁さんが一生懸命、サツマイモを買って
ガスレンジで焼いて焼き芋にしています。
焼き芋は、世間一般的には秋の食べ物ですが
うちは通年なのです。
問われた常識はいつのもの
更に、おせち。
重箱に食べ物が入った、
絵に描いたようなおせちの図でしたが
近年、おせちが季節を象徴する食べ物のままでしょうか。
少しずつ影を潜めており
うちも帰省しない限り、おせちを食べるタイミングもありません。
しかも今年度 (2022 年度) はコロナ禍のため
帰省を見送ったご家庭も多いのではないでしょうか。
うちもそのクチで、
子どもたちが直近でおせちを目にしたのは
およそ 1 年以上前です。記憶にあるはずがありません。
また、5 月人形とセットで捉える兜。
子どもの日のイメージを持つ必要がありますが
各ご家庭に兜やら甲冑やら鯉のぼりがあるでしょうか…。
と言った感じで、少し時代錯誤な気もします。
この問題で問われている内容と
それで確認出来る能力は
本当に一致しているのか
甚だ疑問が残ります。
教育分野に従事する方々は
社会背景や傾向をしっかり把握して
アップデートして頂きたいものです。
小さな子どもたちは、
リアルタイムの社会事情に物凄く敏感に育っていますので
古臭い内容を宛てても、狙ったモノが返って来ません。