子どもたちだけで習い事へ (電車乗り換えアリ)
生まれて間もないときは、誰もが何もできません。赤ちゃんですから。育児はそんなところから始まります。厳密には出産前から色々と始まっている感があります。何もできない無力な赤ちゃんは周りを支配します。何も出来なさ過ぎて、周りの人たちが赤ちゃんを心配してお世話してあげないといけない感情と心情に駆り立てます。どうしようもなく何も出来ずに困っている存在を、人間は本能的に見捨てることが出来ないのでしょう。世の中、性悪説で生きる方が安全ではありますが、こういった点は性善説で皆が動いているという希望が残る話です。
そんな赤ちゃん期はとっくに卒業したうちの子どもたち。今ではもう習い事に自分たちで通い始めました。しかも電車の乗り換えまで出来るようになったのです。
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GPS でトレース
知人の話によると、小学生時代はもう一人で電車に乗って乗り換えをしながら通学していた、とのこと。都会っ子って凄いですね…。でも確かに通勤のときに小学生を見かけることも多々あり、彼ら彼女らはたくましく自分の降りるべき駅で降りて行っています。なのでうちの子どもたちもいつかは親の付き添い無しで通い慣れたところに電車使ってでも自分たちで通うのだろうなぁと思っていましたが、それをいつどういう形で挑戦させるのか、非常に悩ましく思っていました。
という訳で文明の利器に頼ります。GPS です。以前も触れたかもしれませんが、Povo2.0 の SIM をスマホに挿して使うことで、年間の通信料をぐっと押さえた位置情報デバイスに出来ます。こいつを子どもの鞄に入れておき、子どもたちの居場所を把握できるようにしました。万が一、全然違うところに行ってしまっても凡その場所さえわかれば何とか探し出せます。子どもたちとの約束では、“道に迷っても駅に留まること” です。路上等では行先が決まっていますし通い慣れた道なので迷うことはありません。もし迷うとしたら電車乗り換え等々での失敗です。GPS を使ってどの駅で留まっているのかさえ分かれば、何とか探し出せそうです。
近代的な はじめてのおつかい
初めて子どもたちだけで電車に乗って通わすことはかなりのドキドキがありました。定期的に GPS 位置情報をこちらのスマホから取得して、子どもたちの居場所を確認。無事に駅に着いたとか、電車に乗って移動中だとか把握出来ます。乗り換え駅で留まってそうな感じを見ると、無事に乗り換え出来てそうだな、といった把握にもなります。何だかもう本当に “はじめてのおつかい” の気分です。勿論、トレースして様子を隠し撮りしていないので、道中のハプニングや意外な達成だとか感動は少ないのですが、それでも子どもたちの位置が着実に目的地に近付いていたり、帰り道においては家に近付いている様を見ると、本当に自分たちで色々と気を付けながら移動出来ちゃっているところに結構な感動を覚えました。
もう自分たちで電車使って移動も出来ちゃいますね…。ついにそこまで大きくなったのかと感銘を受けると共に、もう少ししたら子どもたちが自立して行動するようになりそうなので、嬉しいやら寂しいやら、です。
