さんすうセット を引っ張り出す心情
随分と前に、このブログでも触れていましたが、子どもたちが小学校に入学するにあたり、多くの親の頭を悩ませる記名作業で我が家も随分と疲弊しました。主に嫁さんが。その作業の大半を占めると言っても良いモノが さんすうセット です。このセットの中には楽しそうな雰囲気のピース・部品が沢山あり、こども心をくすぐります。ですが親心はかなりげんなりします。なぜなら 1 ピース毎に記名が必要だからです。
それでも何とか嫁さんは記名をやり終えて、子どもたちは無事に学校に持っていくことが出来ましたが、この さんすうセット、思いの外、使用期間が短かく割とすぐ家に持って帰ってきてもう使わなくなりました…。家に放置されてるこの さんすうセット ですが、たまに竜太が引っ張り出します。その気持ち、わからなくもないです。
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色々と遊べそうな雰囲気
前述の通り さんすうセット は小さな子どもがワクワクしそうなデザインです。1 つ 1 つのピースも何やら楽しそう。そんな雰囲気に導かれるように、竜太は棚に仕舞ってある さんすうセット を引っ張り出して中のピースを使って遊ぼうとします。もう 3 年生ですし、計算問題だけなら 6 年生の問題集も使っている竜太にとってはもはや さんすうセット で得るものは無いはずなのですが…。
てもそんな竜太を見て自分自身が小学生の頃を思い出しました。私も さんすうセット を引っ張り出して遊んでみていた記憶があります。なので、竜太の気持ちが痛いほどわかります…。
他に楽しいことが無いだけ
私が実家で親と生活していた頃、他のご家庭と比べておもちゃがそこまで豊富にあった訳ではありません。ファミコンはありましたが、だからといってずっとファミコンしてる訳にもいきません。ゲームばかりしていると勉強や他の取り組みがいい加減になるので、親は良い顔しません。という訳でファミコンしているとき以外は別のことで遊ぶ必要があります。でも残念ながら熱中出来る他の取り組みやらオモチャがある訳でも無く、さんすうセット のデザインに興味が刺激され、開けて何か遊べないかと試行錯誤したことがあります。
竜太も同じかもしれません。他にやりたいことあるけどダメと言われて自由に出来ず、目に入った さんすうセット に導かれたのでしょう。何だか不憫で申し訳無い感じがしますし、自分自身の姿も重ねてしまいます。もう少し自由に伸び伸び出来れば良いのですが…。