各家庭で異なる前提条件
2016/10/18
前回、教育費の課題について、
お金の勉強をして真剣に準備・対策をすべきだと
知人にアドバイスをしてもなかなか響かないと記載しました。
親の姿を見て育っていて、親が自分たちを育てるのに
そこまでお金の苦労をしていなかったように思えており、
いざ自分が親になっても課題の重さを理解出来ないのだと思います。
今からそんなに神経質にならなくても大丈夫なんじゃない、と。
さて今日はその続きです。
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条件や目標がそれぞれ違う
お金に関わる話をするときに厄介なのは、
各自が直面している条件や、
目指すべき理想的な姿が一致していない点です。
例えば、相続税については話が複雑になるので割愛しますが、
親 (子どもたちからするとジジババ) がお金持ちで、
自らが子どもたちの教育費を心配しなくても
親が節目節目でお金を十分に出してくれる家庭であれば、
教育資金を細かく考える必要は無いかもしれません。
また、普段の収入から教育に割り当てられるだけ割り当てて、
それ以上はどう頑張っても無理なのだから諦める
と考える人も居ると思います。
どうしても必要なら、奨学金を借りれば良い、とか。
このような違いがあるので、
真剣に考えた方が良いよと言っても
あまり響かないのだろうなと思っています。
真剣にアドバイスするなら
では、どうやってそんな人たちに将来を見通して貰うのか。
これを実現するにはかなり骨が折れます。
各自の条件や目標を把握すると適格で有益なアドバイスが出来ます。
例えば、どんな取り組みや検討がその家庭に足りていないのか助言出来ます。
でも、各自の条件や目標を把握するためには、
カウンセラーのようにじっくりヒアリングが必要と思います。
老婆心ながらのアドバイス程度のノリなのに、
じっくりヒアリングするとなるとかなり重々しいですね。
出来れば多くの人に教育費の課題には気づいて貰いたいのですが、
こんな感じの理由でなかなか響かなかったり、
伝えられなかったりしていて、
悩ましく思います。
まぁ、ただのお節介なので、
伝わらなくても別に良いっちゃ良いのですが、
それでも、
縁のあった人たちが将来苦しむ姿を見たくないのでね…。