日本人は本当にホスピタリティ溢れるのか
前々回まで、
子どもたちを連れた海外家族旅行について記載していました。
海外に行くと、普段の生活との違いを色々と感じてとても刺激的です。
その刺激を受ける過程の中で、
無意識に、
普段の生活や母国ナドナドの、自分のベースを再認識していると思います。
英語を勉強すると日本語のことが良く分かってくるのと同じ感覚です。
で、
この旅行を通じて自国のことを考えるようになりました。
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なぜ席を譲らないのか
空港について家まで帰る際、
電車に乗って移動しました。
乗り慣れた電車で、いつもの電車です。
でもその電車においては、
子どもを抱っこしていても席を譲る人は居ません。
さすがに旅行のときは大荷物でもあるので、
普段の生活での移動と比べると
席を譲って貰えるケースは過去にありましたが。
それでも基本的に席をわざわざ譲って貰えるなんてことは
国内ではあまりありません。
なぜなのでしょうね。
アジア圏の人たちは、電車、トラムで
子どもを抱っこしていると席を譲ってくれると言うのに。
ちなみに、私は妊婦さんに席を何度も譲ったことがありますし、
これからも妊婦さん見つけたら譲るつもりでいます。
ですが、まだ子どもたちが嫁さんのお腹の中に居た頃、
嫁さんは席を譲って貰えたことは殆ど無いようです。
将来不安による世知辛さのためか ?
他国の事情はわかりませんが、
少なくとも日本においては
恐らく漠然とした将来不安があり
多くの人に心の余裕が無いのだと思います。
遅くまで残業をして疲れている通勤電車。
座って体力を温存したいでしょう。
と言うか立っているのもやっとで、
座ったら寝てしまうくらい疲弊している人も多いです。
そこまで体力を削って働かないとダメなのかというと
負荷を下げられる仕事に転職することも難しく
住宅ローン、教育費、介護費などがあったり予定していたりで
余裕のある仕事に変える発想すら無いと思います。
それだけこの国は疲弊しているのだと思います。
でも、その余裕の無さから生じる不親切さ、冷たさは
海外から来て頂く旅行者の目に写り、
日本人 = 優しい、礼儀正しい
という公式は幻想もしくは過去のものだったと気づいてしまいそうです。
日本人の大切な資産 (日本人ブランド、とでも言えばいいですかね)
が失われていくようです。