軽減税率導入という過ちはなぜ起きるのか
2018/11/15
日々、子育て、家事、仕事に追われる子育て世代は
恐らく日々の消費もこれまでの人生と比べると
かなり大きくなっていると思います。
うちは子どもたちが生まれて
確実に光熱費が上がっていますし
2 人同時に消費するおむつ代もなかなか重いです。
もちろん、保育園の利用料金も然り。
で、そんな消費に課税される消費税ですが
8% から 10% に引き上げられつつあります。
それに伴う景気停滞を避けることと
低所得者の負担を和らげる
という目的で
軽減税率の導入が予定されています。
これ、かなり微妙な制度で、誤りと思います。
でもこの誤り、賢い人ならわかるだろうに、
なぜ導入が決定されるに至るのでしょうね。
今日はそんなお話です。
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軽減税率が誤っている理由
それは目的を果たさないから、です。
まず、低所得者層へのケアと聞くと
聞こえが良いのですが
実際には高所得者層の方が恩恵のある施策なのだそうです。
所得の内訳上、
食費の割合が高いのが低所得者層、
食費の割合が低いのが高所得者層、
という事実はあります。
なので、食費に軽減税率施策を入れる、と。
でも実は、割合ではなく金額ベースで比較すると、
何と、
低所得者の食費額より高所得者の食費額の方が多いのです。
で、その食費に軽減税率を入れるのですから、
高所得者は低所得者よりも多く税金の支払いが軽減されてしまうのです。
しかも軽減税率の案は物凄く複雑な内容です。
イートインなのか、出来るスペースはあるのか
テイクアウトなのか、何なのか、
で 8% or 10% が変わるという…。
恐らくオペレーションコストは結構なものになりますので
下手をすると景気の刺激にならず経営を阻害します。
そう考えると、
景気低迷の回避案としても微妙です。
そんなことせずに、
低所得者に納税されたものを一定額還付すればシンプルです。
なぜ政策は間違うのか
端的に言ってしまうと
我々が投票ミスですね 笑
と締めてしまうと身も蓋もありませんので
もう少し続けますが、
議員は選挙で選ばれます。
選ばれる人は、何かの専門家である必要はありません。
多くの票を集めたら、発言権が備わる議員になるのです。
で、その議員が持ち合わせていない専門知識や見解は
恐らく専門家が何らかの形で招かれ、レクチャーします。
それを踏まえ、どうすべきか議員や関係者が議論し、
自身の考えを固めるのでしょう。
このとき、色々な事情やらシガラミやら裏の意図やらが絡み合います。
その結果、より多くの発言権を持つ議員の賛同を得てしまうと
誤った政策に大きな力学が働いてしまい
本来の意図や目的を果たさないのに決行されるような事態に陥るのです。
一般市民に出来る対策としては
やはり、全員が政治に参加することですね。
まずは皆、しっかり投票する権利を施行しましょう。
その上で、誤った候補に票を入れないように
どの人や政党が本当に良いのか、
普段から考える必要がありますね。
今の政策は子どもたちの未来に関わります。
子育て世代は他人事として捉えるのではなく
自分もしくは自分の子ども事として捉えましょう。