2000 万円不足レポート受け取らない ?
2019/06/14
以前もこのブログで取り上げていましたが
金融庁が老後の生活を年金で賄うことを
事実上、give up 宣言したような報告がありました。
報告には
年金を受給する老夫婦 2 人の生活において
毎月約 5 万円不足するため
寿命を迎えるまでの月数を掛け算すると
約 2,000 万円の不足が生じる
と言った内容が含まれています。
これがニュースでも取り上げられていますし
国会の議論でも話題になっているようですが
異例の、レポート報告を受け取らない決断がされたようです。
受け取らないって、どういうことですかね…。
スポンサーリンク
老後の生活資金不足はただの事実
年金で受け取ることが出来る一般的な金額と
一般的な生活費を用いた試算をして
そのような結論が出たのであれば
政府がそのような報告を受け取ろうが受け取らまいが
ただの計算結果であり、計算した結果においては事実です。
いくら政府が受け取らなくても
他の誰が同じ計算をすれば
同じ結論に至るという、揺るぎない事実です。
そのような事実をもとに
本当にそうなってしまいそうなのか
手立てがあるため問題ないと判断しているのか
まだ課題意識止まりで具体的な解決案は無いのか
といった議論が続くように思う方が自然なのですが
レポート (報告) を受け取らないって
どういうことなのでしょうね。
耳障りが悪いものには目を閉じ耳を閉じて認めず
居心地の良い内容だけ受け入れる
そんなことをしていては
将来生じうる課題なんて、何も解決できず
その課題は確実に迫って我々を窮地に追いやります。
受け取らず、どうするというのでしょう…。
追求のコメントもイマイチ
この金融庁のレポートに対して
野党は与党を追求しています。
まぁ、与党の非を突いて
課題の見落としや政策の見直しなどを狙い
この国をより良くしようという一貫であることは
非常に理解しますが
今回のケースにおいては
追求のコメントが何ともまぁイマイチに思えました。
2,000 万円貯蓄がないと安心出来ない、
この国はそんな国なんですか
みたいなコメントだったはずです。
上記コメントをしてしまうなら
こんな風に思えてしまいます。
そんな試算すら今までしたことがなくて
気付いていなかったのか、議員さんたちは。
まぁもちろん、議員さんたちは頭が良い人が多いので
そんなこと、誰も知っています。
だからこそ、年金問題がある訳です。
なので、このようなやり取りが
年金問題の解決の議論というより
ただの選挙前の政権争いのネタに使われるだけ
というのが非常に詰まらない感じですね。
政権争い、政策の論争は
より良い答えや結論を導くためには必要ですが
年金についてはそんなネタにされたくなく、
本気で向き合って解決策を議論して欲しいものです。