ダイバーシティよりもまず重要なこと
2016/06/13
前回、
色々な企業がダイバーシティを重要視して、
従業員の多種多様な生活スタイルにおいても
働き続けられる環境を提供する傾向があると記載しました。
私も育児で大きく時間が割かれていますので、
このような傾向は非常にありがたいです。
ただ、少し違和感も持っています。
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必要な企業がすれば良い
最近の風潮で違和感があるのは、
どの企業においても多様性を認めるべき
といった主張です。
何というか、
それを決めるのは企業で良いと思っています。
管理職は TOEIC 730 点以上必要
といった基準と同じくらい、
各企業で要否を考えて導入すれば良いだけです。
将来的に従業員の生活スタイルが昔と比べて
多様化することは目に見えていますが、
それを受け入れて労働力を確保する戦略が良いのか、
一昔前のようにバリバリ働いている人を募って
そんな人たちだけで仕事を回したいのか、
それは企業によって違うと思います。
まずは雇用の流動性を
従業員目線でも、
後者のような企業に勤めていて、
生活スタイルが変わってついていけなくなったら、
前者のような企業に転職出来れば良いだけの話です。
“終身雇用” の風潮があるが故に
全企業が従業員の生活スタイルの多様化に
対応すべきという主張になっているように思えます。
それよりも、
“終身雇用” を無くして雇用に流通性を持たせる方が
私にはよっぽど重要に思えています。
雇用に流動性がある社会になってからこそ、
多様化する社員の生活スタイルを受け入れている企業が
育児や介護で埋もれている優秀なスキルを持つ社員を
集められるように思えます。