厄介な孤独感はグループ内、特に家族
子どもたちが生まれてから、慌ただしい育児生活が始まり、今では小学生を子どもに持つ父親になっていました。幸いにも離別となることはなく、嫁さん、子どもたち、私の合計 4 人家族でずっと過ごして来ています。毎日バタバタしていて気が休まるタイミングなんて皆無に近いですが、それでもこのバタバタはコロナで気が滅入る人が多く居ることを踏まえたり、淡々と詰まらない社会人生活が続くことを考えると、家族の存在は物凄く助かっていて、生きるモチベーションになっています。特に子どもたちの存在は大きい。
一方で著名人が自ら命を絶つという悲しいニュースも聞こえて来ます。幸せそうなのに一体なぜ、と。家族が居るからそんな判断には至らないのではないかと思いますが、案外、独り身よりも所属しているグループ、特に家族内で孤独感を抱いてしまうと、それはかなり悪影響を及ぼすように思えて来ました。
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何のための頑張りか
家族で暮らしていると、家族向けの取り組みと、自分のための取り組みがあるかと思います。いずれにしても独身の頃と比べて使える時間は激減しますので、限られた時間の中で色々とやらないといけないことをやり切り、浮いた時間で自分のことをしたりする感じになります。なので、いつもいつも、時間を気にしながらバタバタとしています。その忙しさが自分の “頑張り” になっている訳ですが、その “頑張り” がある一方で、ふと家族の言動に目をやると、色々と思うところが出て来ることも多々あります。
例えば子どもたちが親の気持ちも露知らず好き勝手するでしょう。勿論、子どもたちの人生なのでその意思は尊重すべきです。ですが、それと同時に親の想いも理解されないとフェアではありません。が、大人と子もののギャップがある中、フェアを求めること自体間違っています。大人である親は色々と諦めたり妥協したりして折り合いをつけることになりますし、それによって子どもたちは自分で自分のことを決めますので、それ自体悪くないと思います。問題なのは、そのプロセスで貯まる親のストレスです…。何のために自分は頑張っているのか、と。
パートナーの存在
シングルで子育てをしている方々は、私には想像が出来ないくらい大変な中で取り組まれているかと思います。子を持つ親であれば、片親だけで育児・教育することがいかに大変なのか。身に染みて理解しているかと思います。それはパートナーの存在が大きいからです。もしパートナーガ居なかったら、と思うとぞっとするほど、自分一人では出来ることが限られることが分かります。
で、前述のように、子どもたちがどうにもこうにも親の意に反して違うことをしたり、そちらを優先するケースで、親もジレンマを抱えながらも容認したり、叱責しながらも最後は和解するような結論になるかと思います。子どものすることなので、多くの場合は、親側の譲歩ありきかと思います。それと引き換えにストレスを溜めている状態になることが多々あると思いますが、その一方でパートナーが自分のことに集中してそっちのけな感じだった場合、どういう感情が沸くでしょうか。パートナーが集中する “自分のコト” が仕事だった場合は更に厄介です。それを優先することは頭でよくわかるからです。ですが、家族という集団の中に居ながらも、孤軍奮闘する孤立感はかなりの絶望感があります。
育児の場合においてそういう状況になる例を記載しました。前述の著名人は別の文脈から陥ったのかもしれません。ただ、みんないるのに孤独。これは結構辛いです。気持ちがそれに耐えきれなくなると最終手段に陥ることも、まぁわからなくもないように思えて来ました。
私の場合、幸いにも理系出身で合理性が常々優先される思考を持ち合わせています。一時的に気持ちが塞がり気分を損ねても、何とか打開策まで発想が及びます。ですが、そんな人ばかりではないので、ニュースだけ聞くと本当に胸が張り裂けそうになるような話が色々とありますよね…。そこまで陥らないように、セルフコントロールしたいと思います。いつか報われますように…。