大多数の働き方への理解
2024/05/02
4 月に仕事がバタバタしていて忙しかったのですが、少しだけ俯瞰的にその状況を眺めたりしていて、”働き方” について色々と考えるきっかけにもなった気がします。
“このくらい働いてやり遂げて当たり前だよね” といった暗黙のプレッシャーがこの上なく鬱陶しかったのですが、進捗がイマイチだったことも事実で、致し方なく子どもたちが寝静まった後の夜中に仕事を再開したり、土日も時間を上手く作って仕事に充てたりと、なかなか悲壮感漂う働き方をしていました。ただ、こういった働き方は一昔前までは割と普通だったように思えます。家庭を顧みず仕事に注力する日本のサラリーマン。ただまぁ時代が違います。違うからこそ、仕事での競争に勝つコツは、一昔前のように仕事に時間と精力を注ぎこむことだと思ったのですが、仮にこれをしてのし上がったとしても次に直面する課題は眼に見えています。
スポンサーリンク
応えられる人が居ない時代へ
このブログでは何度も触れていますが、一昔前と比べて多くの人たちの生活が多様化しています。家庭には稼ぎ頭となるお父さんが居て、お母さんが仕事ではなく専業主婦として家のコトや子どものことや生活のことに専念するようなフォーメーションがほぼ全てという時代は終わっています。夫婦共働きで収入を確保しなければ生活が苦しかったり、お金だけの話ではなく女性の自己実現だとか活躍なども促されている結果でもあったり。更に育児や介護だとか、他の様々な理由があって、仕事だけでなく家のことにも多くの時間を使う必要が生じている家庭が多くなっていると思います。
理由はともあれ、共通的に言えることとすれば、以前よりも仕事を最優先して時間を仕事に費やすことが出来る人が少なくなっているということです。一昔前の感覚で管理職なり役員なり幹部なりが部下に仕事やプロジェクトをアサインしても、一昔前と同じように応えられる従業員はあまりいなくなっているのです。
簡素化・効率化は避けられない
生活が多様化する中、一昔と同じように仕事に時間を優先的に充てて成果を出していけば、仕事という枠組みの中では高評価となるでしょう。その結果、昇り詰めることも出来るかもしれません。がしかし、そうやって昇った後に見える景色は割と孤独かもしれません。その他多くの一般兵卒は仕事とプライベートのバランスを取るので無理を言えません。自身と同じ属性の人材と共に少数精鋭部隊を作ってリードし続ける必要がありますが、あまりにも多勢に無勢。そんな働き方をしないことを前提とした仕事の取り組み方を確立しておく必要があります。
と言っても仕事の自動化や省人化にも限界があります。でも働く人たちは仕事とプライベートの両立を求めます。なので、仕事を上手くシェアする仕組みが必要です。数人で頭数効率良く仕事をするスタイルでは無く、割と頭数は多めに用意して仕事をシェアする感じ。誰かがプライベートで動けないときに他の誰かで補うような。そんな感じに取り組むことになるので、1 人あたりの単価は下がると思います。つまり数人の高給取りでのチーム編成では無くなる感じかもしれません。こういった仕事の取り回し方を、プライベートを犠牲にして昇り詰めた人が果たして出来るか否か。勿論、優秀な人は何をやらせても優秀です。これを機に、本物か偽物か、リトマス紙にかけられるのかもしれませんね。