日本初 eSIM サービス (IIJ)
2020/05/14
このブログで何度か、
MVNO SIM、つまり格安 SIM について記載していました。
MNO つまりドコモ、au、ソフトバンク、最近では楽天といった
大手キャリアの料金よりも安く
MVNO SIM に乗り換えると
月々のお財布へのダメージがかなり軽減されます。
まぁその分、MNO と比べて通信が不安定になることもありますが
その分、大きく抑えられている費用を考えると
あまり贅沢なことは言えません。
MVNO SIM の SIM は、
ビックカメラやヨドバシカメラと言った大手量販店でも手に入りますし
amazon でも購入可能です。
物理的な SIM が届くと、これを用いてアクティベートして
月々の利用開始です。
もともと使っている電話番号を継続利用する方法もありますが
その場合、少し手続きが増えますので
イオンモバイルやビック SIM といった店舗を持つ MVNO を利用すると
不慣れな方でも安心出来ると思います。
で、その話と関連して
物理的な SIM を使わない eSIM というものが
気がつけば日本国内でもサービス開始されていました。
ビック SIM の通信提供元の IIJ という会社からです。
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対象端末のみ eSIM サービス利用可能
IIJ が提供する eSIM サービス名が
データプランゼロです。(2020.5 時点)
以降の記載はいずれも 2020.5 時点のものですので
将来的に名称や料金やスペックは今後変わる可能性大です。
eSIM とは、物理的な SIM を使わず
ネットワーク上での手続きにより
新たな SIM を挿した状態と同じようになるもの
と捉えて頂ければ概要理解としては問題ないと思います。
まぁ仮想的な SIM が追加されている、と捉えても良いと思います。
ただ、そのようなことが出来る理由は
端末側に必要な機能が備わっていて
ネットワーク側から端末に向けて処理の命令が届いて
命令を受けた端末が仮想的な SIM を内部に作るような処理をして
実現しているのです。
回りくどくなりましたが、要は対象端末しか使えないサービスです。
スマートフォン、タブレット、ノート PC で対象のものがあるようですが
Apple、Google の割と最近のスマホやタブレットだったり
マイクロソフトのパソコンや ASUS のパソコンが少しだけ対象のようです。
詳しくは IIJ ホームページ参照下さい。
利用ムラと良相性 “データプランゼロ” (2020.5 時点)
対象端末は新しいものがリリースされて普及していけば
そこまで気にすることはないと思いますが
私が気になった点は料金です。
ドコモ、au、ソフトバンクといった現在利用している回線から
移行することなく副回線として eSIM を追加出来て、
大手 MNO のデータ料金より格安なデータプランを提供出来る
というのが売りみたいですが
それであれば SIM が物理的に 2 枚挿せるスマホに
格安 SIM を追加して挿すのとそう変わりません。
まぁ物理的な作業やモノが存在しないことは
それはそれで無駄なものがなく美しいソリューションですが。
で、気になる料金はというと、
基本料 150 円 / 月、
データ料が 1GB で 300 円、
2-10GB のレンジで 1GB 毎に 450 円、
です。
例えば 3GB / 月で 使うと
150 円 + 300 円 + 450 円 x 2 = 1,350 円 / 月です。
ビック SIM だと 3GB で 900 円 / 月なので、微妙ですが
あくまで副回線であり、主回線のデータ通信量で足りて
通信しなかったら 150 円 / 月の基本料のみ。
主回線で通信し過ぎたときの備えとしては悪くないかもです。
とはいえ、主回線だけで事足りる状況が続いても
毎月 150 円のコストが発生すると考えると、
正直微妙な感じが私にはしています…。
ユースケース次第ですので
自分の使い方と合っているか、要確認ですね。