双龍の父、大地に立つ

双子座、AB 型、晩婚理系男子が双子を授かりました

不便な単線の唯一の魅力 ?

   

現代社会における

時間不足だとか時間の有効活用といった観点は

色々な物事の合理性だとか効率性の

優先順位をけん引し続けているように思えます。

時間という代物は

貴重なモノであることには変わりありませんが

それが故に

モノゴトの指標を算出する際の

分母になることが多いです。

短時間で多くの仕事だとか稼ぎだとか目標達成があれば

効率的という高評価を得られます。

一方、それらが少ないと、非効率とレッテルを貼られます。

以前、電車通勤をしている際、

通勤先が辺鄙なところだったこともあり

単線の線路でした。

それが故に、乗客にとってダイヤがとても不便で、

物凄く時間をロスしていたように思えていて

単線が物凄く嫌いでしたし、今もまぁまぁ嫌いです。

が、そんな単線、

違う観点で見ると、なかなか趣深いモノにも思えてきました。

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“simple” is best

先日、家族旅行で現地の移動に電車を使ったのですが

最後尾車両の最後尾に両替機が置いてありました。

竜太が物珍しがり、そこから離れずに居て、

私はさっさと座って休憩したかったのですが

放っておくわけにもいかず

竜太の傍に居て立ち続けることに。

最後尾車両なので、座席近くの窓から見える

横向きの風景のみならず、

後方の風景も窓から見ることが出来ました。

ぼうっと眺めていると、

後ろには単線の線路が伸びていて

電車が通り過ぎるのと対照的に

踏切やら電柱やらが

どんどん、後ろに遠ざかっていく風景が目に映りました。

最初は何も思わなかったのですが

暫くぼうっと見続けていると

その風景が結構、興味深いモノだと気づきました。

まず、単線なので

当たり前ですが

線路が 1 つ (電車の車輪 2 つ分の 1 組) しかありません。

この 1 つの線路の両脇の幅も均等で、

シンメトリー、つまり左右対称性がやけに美しい。

一方で、電車は電気の力で動きますので

片側に一定区間に建てられた電柱とそれを繋ぐ電線があり

それが電車の配電のために車両の上部に伸びてきている線が

今度はシンメトリーでは無くアシンメトリー、つまり左右非対称。

そして車両自体も 2 つしかなく

単線を走る 2 車両の電車は、随分とシンプルで

1 車両だと電車のアイデンティティともいえる連結部が無くなりますが

2 車両なのでそこもギリギリ保たれている。

最低限で物凄くシンプルな構成が

かなりのアートに思えていました。

効率への固着を打破

そんな風に眺めていながら

頭の中を駆け巡ったのですが

時間効率だとか、コスト効率だとか

現代人が固着してしまうモノから解放されるには

文化的なモノだったり、アートだったり

はたまた、愛情だったり。

そういったプライスレスなものになって来るのではないか、と。

まぁアートは、値段もついてきますが

この時間効率だとかコスト効率からの打破・脱却という付加価値が

値段に反映されているようにも思えます。

アートを楽しんだところで

お腹は膨れませんし、直接的な知識やスキルに結び付きません。

が、心だとか思考に奥行を作ります。

単線の電車も、

乗客にとってはただただ不便なだけで

私が忌み嫌っている所以に繋がります。

提供者は乗客数、つまり収入とランニング費の兼ね合いから

単線でのサービス提供が事業上、最適な訳ですが

前述の通り、乗客にとっては

無いと困るけど、使い続けるなら単線は不便だなぁ

といった文句が出るモノです。

ですが、この不便な状況にある原因を生む、

立地環境や利用状況だとかを総合的に鑑みて

更に単線を 2 車両の電車が走る絵を考えると

実はなかなか味のある話です。

なかなかテキストでは伝わらないと思いますし

伝わる人は極僅かなのかもしれませんが

共感できる人が居たら、

色々と意見交換したいなぁと思った一日でした。

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