結局は持ちつ持たれつつ
2017/07/02
前回、
ユナイテッド航空の Overbooking の事件について記載していました。
私もマイレージ会員でしたので
社長自らの謝罪メールが届きました。
海外の人なのに、物凄くしっかりした日本語でしたので
自らといっても “自ら名義” のメールなだけで、
当然日本語に翻訳したのは他の誰かでしょうし、
本文も他の人が考えてそうですね。
原案は本当に社長なのかもしれませんが
そこから体外向けに色々と社内で精査していそうですし。
で、この Overbooking が悪なのか、
といった話を前回していました。
今日はその続きです。
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サービス / 製品が安い理由
普段我々が利用するサービスやら製品が安い理由って
考えたことありますか。
大量生産であったり、
原価を抑えているから、
といった感じだと思います。
裏を返して言うと、
提供者が十分な利益を得ることが出来るから
今の提供価格がある訳です。
航空会社は戦略的に Overbooking となることを認めています。
例えば 100 席ある飛行機で、
110 席予約を受け付けてフライト代を支払って貰っても、
例えば統計的に 10 人 キャンセルとなることが見込めるなら問題ないのです。
万が一 10 人もキャンセルにならなかった場合は
手数料を航空会社がお客さんに支払ってでも、
便をリスケして貰えば良い訳です。
110 人のフライト代が収入として見込める場合、
1 人あたりのフライト代をどう設定すれば良いかを考える訳です。
これは単純に、100 人のフライト代しか収入が見込めない場合よりも
1 人あたりのフライト代を安く出来ますよね。
勿論、安くしなくても売れれば問題ないのでしょうが、
安くしないと競合他者に負けるので、
航空会社としても安くしたいのです。
でも利益は出さないといけない。
その結果、Overbooking という戦術になっている訳です。
三方良し
消費者目線では、
消費者の満足を優先する考えに至り勝ちです。
ビジネスにおける哲学として、
三方良し
という言葉があります。
- 売り手良し
- 買い手良し
- 世間良し
これ、商品の提供者側でよく考える話ではありますが、
消費者も考えるべきに思えています。
“買い手だけが良し” で、売り手が良しではないと、
継続的に良いサービスを提供して貰えませんからね。
客だからと言って文句ばかり言えば良い訳ではない
ということだと思います。