読了 : 高学歴親という病
このブログでは子どもたちの読書について色々と触れていましたが、私もたまには本を読みます。もう少し子どもたちが自走するようになると、その時間を使って読書するのも良い過ごし方と思いますが、もう数年は無理かもしれませんね。
そんな生活の中、気になる本があり、子どもたちが本を借りている図書館でも取り扱っていることがわかり借りてみることに。がしかし、その本を読みたい人は多いらしく、2 月に予約してノンビリ待っていたら 8 月にようやく順番が回って来ました。まぁ前述のように読書に時間を費やせない生活をしているので、気にしていませんでしたが、6 ヵ月待ったなりに期待値は膨らんでいました。
早速、図書館で借りて 2 日程で読み終えたました。読んだ本のタイトルは “高学歴親という病” です。
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不登校、親子やら人間関係への支障
随分とキャッチーなタイトルですが、趣旨としては親自身が高学歴なパターンと、高学歴ではないにしても子どもは高学歴であったり英才教育すべきという考えを持っているパターン、両方の場合に陥りやすい状況について警鐘を鳴らす内容でした。なので、高学歴ではない親は読むに値しないという訳ではなく、子どもへの教育方針次第で参考にすると良いと思います。
この本、ざっくりと要約してしまうと、子どもの健康状態を心身共に保つことで脳が正しく発達して理想的に健やかに過ごせる、というモノです。それを説明するために、逆説的に子どもの健康状態を心身ともに保たず蔑ろにして早期教育だとか英才教育だとか、中学受験対策とかに取り組み過ぎることで中学以降不登校に陥ったり伸び悩んだり、親子関係も悪くなったり、更にはコミュニケーションが苦手となり将来の人間関係の支障が生じるケースを紹介しています。
中学受験に関わる話なら別の本が良い
うちの子どもたちは小学生で、今勉強をしている直近のターゲットは中学受験です。勿論、勉強そのものは受験のためではなく彼らの人生のためです。が、その通過点として中学受験が待ち構えていることも事実。所詮、通過点なので合否だとか合格出来る学校のレベルだとかそういったこともそこまで大したことではないのですが、とは言え、中学高校で大学入試に備えて行くことを考えると、あまり軽視出来るモノではありません。勿論、良い大学に行くことが全てでは無いですし、それが子どもの幸せに繋がるかどうかも未知数です。ただ、いざ良い大学に行きたい気持ちが生まれたときにそれを狙えない状況になっているとその思いを現実にすることは非常に困難です。なので可能性を広げるため、と思っています。
がしかし、最近の中学受験の激化を背景にして、中学受験に挑む家庭は随分とギスギスしているように思えています。我が家も既にそんな感じ。なので参考にしようと思い読んでみました。勿論、参考になりましたが、中学受験というテーマやキーワードを視点にしたモノではないため、ちょっと期待外れ感は否めませんでした。ドンピシャじゃないにしても、中学受験に挑む家庭のケースも多く記載されているので、その意味では参考になりましたが、中学受験との両立のヒントになるかというとそうでもなく。ですが課題感は理解出来ましたので、色々と要注意に思えて来ました。