予定調和のようなもの
2016/07/25
前回、
高度成長期が終わり必ずしも全ての企業が成長期という訳ではなく、
衰退期を迎える企業についてはポジション不足が生じると記載しました。
今日はその続きです。
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ある程度決まっている
限られたポジションの枠に対して人事は何をするかというと
成果主義と言いながらも、
ある程度の段階で誰をどう出世させるか目星を付けて、
そういう人事計画が施行されます。
つまり、その計画に乗った人は大きな失敗をしない限り、
成果が残る目玉プロジェクトを担う部署に異動となり
結果を出すとまた次の目玉プロジェクトがある部署に異動して
また成果を出すといった循環です。
失敗すらも回避
ところが、プロジェクト次第では、
目玉だったのにも関わらず先行きが怪しく
このままでは大きく失敗してしまうものもあります。
そんなプロジェクトに出世させると決めている人が居ると
失敗と決定づけられた瞬間に失敗成績が付いてしまいます。
すると、失敗が決定づけられる前にその人は異動になり
回避させられるのです。
そしてその代わりに異動してきた人が
その失敗の責任を取ることになります。
こう書くと、失敗の責任を取るために異動してきた人が
散々な目にあっており、
その人の将来が蔑ろにされているように思えます。
でもこれも実は上手く出来ていて、
そんな目に合う人は最終的にどの高さのポジションになるのか
決められた中で支障の無い人が選ばれます。
つまり、執行役員や重役候補ではなく、
ある程度の高さの管理職止まりだったり、
最後は子会社に転籍になるようなそんな人が選ばれます。