積み立てタイプの保険はタチが悪い
2017/02/17
毎月、もしくは定期的にお金を支払うという点においては
保険も積み立て投資も似ている感覚を持ちやすいため、
前回はこの 2 つの基本的なところを比較しました。
保険は長く契約すればするほど損失が増えます。
しかも歳を重ねると、
病気になる確率や不幸にも命を落とす確率が
若いときよりは増えますので
途中で辞めるという損切りもし難いです。
一方、積み立て投資はドルコスト平均法のため
長く取り組めば取り組むほど価格変動のリスクが分散されて
利益を生む可能性がどんどん増えます。
なお、
ここで言う保険は基本的に掛け捨てを前提に言及していました。
では掛け捨てタイプではなく積み立てタイプの保険はどうなのか。
今日はそこに触れてみたいと思います。
スポンサーリンク
積み立てタイプの保険の保険料の内訳
積み立てタイプの保険の保険料は
掛け捨てよりも高額です。
何故かと言うと、積み立てタイプの保険の場合、
契約者から支払われる保険料は以下の要素となります。
- 掛け捨て保険の保険料
- 保険会社に運用を委託する資金
- 保険会社に運用を委託する費用
掛け捨てだろうと積み立てタイプだろうと、
“1” は契約者が病気・死亡する確率をもとに期待値で計算されており、
基本的に契約者が損して保険会社が得する設計になっています。
“1” だけで保険会社は十分利益を出せます。
あと、”2″ のところは契約者のために資産運用するところですが、
“3” が付随します。この “3” の部分でも保険会社は利益を上げられます。
タチが悪い理由
保険を契約しないことがベストですが、
何かの理由で契約する場合、必ず掛け捨てにして下さい。
掛け捨てで毎月の保険料を安く抑えて、
その分浮いたお金を積立投資に回しましょう。
これをせず、積み立てタイプの保険に加入してしまうと、
積み立て投資部分の手数料を保険屋さんに取られてしまい、
長期的な取り組みとなると、
手数料の合計は結構な損失額になります。
おまけに保険屋さんの資産形成・運用は、
長期投資にも関わらず低リスク低リターンのものを選びますので
運用利益はかなり小さなものとなってしまいます。