分業で成り立つ社会の弱点
2017/04/26
前回、他国の分業例を記載しました。
分業と言っても仕事に限定する話ではなく、
一般生活においても、
家事や子どものお世話を他者に任せるような
社会的な構造について触れていました。
このような社会構造は、
ある程度の格差が生まれていることを前提とした仕組みだったりします。
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パラレルワールド
各生活水準毎にそれぞれの生活があり
その生活の中で幸せを見つけられるのであれば
それは幸せなことに思えます。
簡単に言えば、
お金を時間効率良く稼ぐことが出来る人が居るなら、
その人に沢山お金を稼いで貰って、
お金稼ぎ以外の作業を
他の人がその人に代わってやってあげれば良いのです。
で、その見返りをその人は他の人にお支払すれば良いのです。
結果的に全員が同じ水準の生活にはならないかもしれませんが、
稼げる人が継続的に稼ぎ続けることが出来れば
稼げる人の作業を代行する周辺の人の生活も安定します。
稼げる人の生活水準に対して妬みが生じたり、
稼げる人がいざ稼げなくなって、
作業を代行する他の人を雇えなく無くなると
この構造は破綻します。
パラレルワールドへの不満
格差社会についての不満と言えば
アメリカのウォールストリート街のデモ、
We are the 99%
が思い浮かびます。
アメリカの上位 1% の富裕層がアメリカの資産の大半を所有しており、
富裕層たちは優遇措置があり不公平であるだとか、
残り 99% である自分たちは職に就く機会を不等に喪失している
とデモ活動を起こしていました。
これ、1% の層が残り 99% の層に
十分な雇用機会や富の再分配をし続けられることが出来ていれば
今まで通り何も不満は無かったと思います。
いざ、上位 1% のパフォーマンスが悪くなると
残り 99% にしわ寄せが来るという構造上の弱点のようですね。